前回に引き続き丹沢ホームフィッシングエリアさんで冬のテンカラ釣り。
到着してみると気になる札掛橋の気温表示0℃でした(10:15頃)朝はマイナス6℃まで下がっていたそう。
12月中旬に来た時とはガラリと変わり元気に泳ぐ魚はほとんど見えず、、、みな底べたで動かず石なのか魚なのか判らない冬管釣りの定番"見え鱒"という状況。
厳しいかもしれないと思いながらとりあえず釣り開始。
kさんは毛鉤を沈めて魚に合わせる釣り。
僕はオンシーズンのような魚を引き出す釣りで検証。
よく、冬は毛鉤をしっかり沈めないと釣れないと聞くことが多いが冬は管釣りやC&Rのニジマスを相手にするしかないから当然といえば当然の話。しかし実際にここでイワナ狙いの釣りをするとなれば底釣りを考えない方が却って吉となる。
それは、ほとんど動かずに底にはりつくように見えている魚はニジマスであることが多く、そいつを釣るならばレンジをあわせて目の前に毛鉤を通すのがセオリー。毛鉤はビーズなどを付けた強制的に沈めるタイプがわかりやすい。ちなみに動かないくせに毛鉤はよく見ているからスレるのが早い。何回か毛鉤を通して見せて反応なければ毛鉤を変えたり、重さを変えるとまた効果ある。ニジマスの数釣りをして1日過ごしたい時は徹底的に底釣りを展開してゆけば飽きるまで釣れるだろう。
沈んでいる見え鱒狙いもそれはそれでおもしろいけれど早春の沢テンカラに備える練習ならキャスティング重視の引き出し系の釣りがシーズン通して使えるしで◎もっと言うなら魚種が違えば習性もちがうのは当然のことで、前記したような冬のニジマス釣りは自然渓流のヤマメイワナ釣りとは少し違うわけである。早春の自然渓流では、見え鱒のシチュエーションそのものが少ないのが実際で言わば管釣りメソッドとも言える釣り方を持ち込んでも大きな効果は期待できない。
イワナは石を釣れとは昔から云われていることで、沢釣りになれば尚更のこと石を這うように毛鉤を操る。
動画の中でも解説しているが、イワナ釣りの練習をするなら細かくピンポイントキャストを煮詰めたほうが効果的。ここでいうピンポイントとは石と水の際に入れるくらいの精度のこと。
キャストは手数少なく最小動作で入れるのが理想的で、そのために昔からテーパーラインが使われてきた。意図した釣り方を実現するために、それに合わせて改良された道具が存在する。
ピンポイントにキャストしイワナを自分の間合いに引きだして掛ける。
岩陰や白泡からギョロッと飛び出す。それはまるでドライ毛鉤で水面を釣っている緊張感がある。水面上に出して掛けるか水中で出して掛けるかの違い。低活性時の釣りはこの水中で引っ張り出す釣りが効果的だったりするから面白い。
少ない道具で直感的に釣る。
GOTENKARA//GROUNDSTORE
ゴーテンカラ土屋