『渓語り』瀬畑雄三著・冬樹社
”日光テンカラの先達たち”p.156
瀬畑雄三さんが日光テンカラの伝承について、ご自身の師匠である田中順太郎さんとそのまた師匠である籠作さんのエピソードを交えながら書かれています。
田中順太郎さんは日光テンカラの継承者として有名で、籠作さんはその田中順太郎さんに神業と言わしめるほどの腕前を誇った達人、前日光・小来川筋の毛鉤釣りはその名を抜きには語れないと言われたそうです。
この2人の名人のエピソードがとても面白く、
籠作はいつも毛鉤は拳の中に隠し握り足速に渓へと向かう、、、
順太郎は籠作に釣りを直に習うのではなく遠くから盗み見るように、、、
籠作が木にひっかけてしまった毛鉤を後から鉈で枝ごと落としに行きようやく手に入れた、、、
などなど、
今日に伝わる日光テンカラを知る上で非常に重要なことがこの本に書かれています。
次回は西の遅アワセテンカラ『ポンサ』のお話をご紹介したいと思います。
GOTENKARA
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